赤沢自然休養林
赤沢自然休養林
アカサワシゼンキュウヨウリン(長野県 上松町)
アカサワシゼンキュウヨウリン(長野県 上松町)
概要
樹齢300年を超える木曽ヒノキの天然林で、日本三大美林の一つ。全国初の自然休養林であり、「森林浴」発祥の地でもあります。園内には森林浴を楽しむための8つの散策コースがあり、かつて木材搬出に利用されていた森林鉄道が保存運行しています。
ここは、かつて伊勢神宮の遷宮御造営用材を供給する神宮備林として大切に保護されてきました。また現在は、「木曽悠久の森」に指定され、世界的にも貴重な温帯性針葉樹林を厳格に保存、復元することを目的に保護されています。
今日、この美しい天然林が残っているのは、関ケ原の戦い以降に、木曽谷の森林伐採が急激に増加したため、尾張藩によりここ一帯が「留山」に指定され、「木一本首一つ」と言われた厳しい保護政策によるものです。
平成13年に「かおり風景100選」に選定されています。また、近年では森林浴の癒し効果が医学的に体に良いとされる中で、林野庁の推進する第1期『森林セラピー基地』に認定されております。
その他の画像
交通・アクセス
<公共交通機関>
赤沢自然休養林へは、JR上松駅からバスで30分。
<車の場合>
赤沢自然休養林へは
長野自動車道塩尻ICから90分。
中央自動車道中津川ICから90分。
中央自動車道伊那ICから80分。
周辺ガイド
寝覚の床
木曽八景「寝覚夜雨」で知られる寝覚の床は、木曽川の激流が長い年月をかけて作り上げた造形であり、竜宮城から戻った浦島太郎が諸国漫遊の旅の末、この地に住み着き、この寝覚の床で玉手箱を開け翁になったと言われています。
小野の滝
木曽八景「小野の瀑布」で知られる小野の滝は、中央アルプス木曽駒ヶ岳に源を発し、国道19号線のすぐ脇に流れ落ちる滝です。古から中山道の名所として知られ、英泉・広重の中山道六十九次「上松宿」にも描かれています。
木曽の棧(きそのかけはし)
木曽八景「棧の朝霞」で知られる木曽の棧は、「かけはしや命をからむ蔦かづら」と松尾芭蕉が詠んだように、中山道一の難所と言われた場所です。現在は旧国道19号線下の石積みにわずかに街道の面影をとどめるに至っています。